標準ライブラリディレクトリ (デフォルトでは `/usr/local/lib/asir') には いくつかのユーザ定義函数ファイルがおかれている. これらのうちの主なものについて 説明する.
katsura
, hkatsura
, cyclic
, hcyclic
)
load()
すると
直ちに計算が始まる. 入手した Asir が正しく動作しているかの
テストにも使うことができる.
Alg[]
に収められている例は, af()
(See section asq
, af
, af_noalg
) 用の例である.
[45] load("sp")$ [84] load("fctrdata")$ [175] cputime(1)$ 0msec [176] Alg[5]; x^9-15*x^6-87*x^3-125 0msec [177] af(Alg[5],[newalg(Alg[5])]); [[1,1],[75*x^2+(10*#0^7-175*#0^4-470*#0)*x+(3*#0^8-45*#0^5-261*#0^2),1], [75*x^2+(-10*#0^7+175*#0^4+395*#0)*x+(3*#0^8-45*#0^5-261*#0^2),1], [25*x^2+(25*#0)*x+(#0^8-15*#0^5-87*#0^2),1],[x^2+(#0)*x+(#0^2),1], [x+(-#0),1]] 3.600sec + gc : 1.040sec
ifplot
, conplot
, plot
, plotover
) のための例. IS[]
には有名な
曲線の例, 変数 H, D, C, S
にはトランプのハート, ダイヤ, クラブ,
スペード (らしき) 曲線の例が入っている.
ratint()
という
函数が定義されているが, その返す結果はやや複雑である. 例で説明する.
[0] load("gr")$ [45] load("sp")$ [84] load("ratint")$ [102] ratint(x^6/(x^5+x+1),x); [1/2*x^2, [[(#2)*log(-140*x+(-2737*#2^2+552*#2-131)),161*t#2^3-23*t#2^2+15*t#2-1], [(#1)*log(-5*x+(-21*#1-4)),21*t#1^2+3*t#1+1]]]この例では,
x^6/(x^5+x+1)
の不定積分の計算を行っている.
結果は 2 つの要素からなるリストで, 第 1 要素は不定積分の有理部分,
第 2 要素は対数部分を表す. 対数部分は更にリストとなっていて, 各要素は,
[root*log(poly),defpoly]
という形をしている. これは, 不定積分に
おいては, defpoly
の全ての根 root
に対して root*log(poly)
を作りそれらを足し合わせるという意味である. ここで poly
は
root
を含んでいて, root
を入れ替える場合には poly
に対しても同じ操作を行うものとする. この操作を, 結果の第 2 要素の
各成分に対して行って, 全てを足し合わせたものが対数部分となる.
primadec
, primedec
).
Go to the first, previous, next, last section, table of contents.