server, client ともに, OpenXM で規定されている全てのCMO フォー マット, SM コマンドを実装しているとは限らない. 相手の知らないデータ, コマンドを送った場合, 現状では結果は予想できない. このため, OpenXM では, あらかじめ互いのサポートする CMO, SM のリストを交換しあって, 相手の知らないデータを送らないようにする仕組みを提唱している. このための データが Mathcap である. Mathcap は CMO としてはリストであり, その 要素は 32 bit 整数または文字列である. 現在の規定では, Mathcap は 長さが 3 のリストで,
[[version 番号, server 名],SMtaglist,[[OXtag,CMOtaglist], [OXtag,CMOtaglist],...]]
という形をしている. [OXtag,CMOtaglist] は, OXtag で示されるカテゴリのデータに対して, どのような CMO が使用可 能かを示すものである. この指定を複数許すことにより, 例えば `ox_asir' のように, CMO データ以外に, Asir 固有のデータ形式 により, CMOより多くの種類のデータ送受信を行えることを示せる.
データ送信の際に, 相手プロセスの Mathcap が既に登録されている場合,
Mathcap によるチェックを行うか否かは,
ctrl
コマンドの "ox_check"
スイッチにより決まる.
このスイッチの初期値は 1 で, チェックを行うことを意味する.
ctrl("ox_check",0)
によりチェックを行わないようにできる.
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